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2004-08-b






 ジャンボソフト大三元(仮称)で一度は懲りたにも関わらず、自慢の記憶力の無さを生かして再びのデイリーチコ特大8色。舌を突き刺すがごとき冷感、温む空気に流れ落ちるクリーム、汚れる床と手、周囲のお子様たちの容赦ない視線、そして時間との戦い――


 とてもおいしかったです。


 *


 そんな東京での三日間でしたが、主なイベントといえばコミケの三日目と、ジャンボソフトを制覇したぐらい(あとは渋谷でCD10枚お買い上げとか)。一応前者がメインのはずでしたが、掛けた時間的には後者がメインやも知れません。一食で受けたダメージからの回復に手間取り、最終的にはほぼ一日を使う羽目になりましたとさ(およそ三時間間隔)。冬へ向けての課題です。

 で、大枚はたいて得たこの体験をそのままにしておくのも惜しいので、せっかくですから三大ジャンボソフトのレビューでもしてみました。

 注:以下は20代のMNO(モテない男)によるひとり休日ぶらり旅、を想定して書いております。



[レインボーハット・板橋サティ店]


 見た目の通り8色フレーバーソフト。クリームが割に固めなせいで溶解までのリミットはやや余裕があります。味はあっさり目な印象。というか、(どれにも言えることですが)途中から味覚が麻痺します。そんな中でも一際目立つのが黒ゴマ味。中段に仕掛けられたこのアクセントのおかげで、ボリュームの多さにともなう飽きも多少は緩和されるかと。

 ショッピングセンター内の飲食フロア内(映画館併設)ということで、時間帯によっては家族連れが最大の敵。「ママー、なにあれ?」「しっ、そっち見ちゃダメよ」などという会話に怯むことなかれ。

 経済性★★★(\360・十二分に堪能できます)
 羞恥度★★★★(昼時を外すのがセオリーっぽい?)
 難易度★★★(やや固めのクリームがポイント)
 完食時間(参考)8分



[デイリーチコ]


 皆さまご存知の特大8色。見てわかる通り、コーンの径から完全にはみ出てます。粘りはありますが、固さはそれほどでも。おかげで溶解までのリミットはかなり短いです。備え付けのティッシュはあらかじめ取っておくべし。完全に時間との勝負なので味わっている余裕はあまりないんですが、オレンジとメロンは半分シャーベットに近く、舌を誤魔化すにはいい感じです。もっとも、フレーバーは時折入れ替わるそうなので毎回アテにはできませんが。

 知名度の高さ、加えて中野ブロードウェイという魔窟の中に位置していることもあり、野郎がひとりで貪り食っていてもさほど変ではない、はず。秋葉原に比べてサブカル寄りなのでカップルも多いんですけどね。そんなMO(モテる男)どもの精神攻撃に抗すべく、連中には決して見えない彼女を連れてゆくべし。

 経済性★★★★★(\300・一食代用)
 羞恥度★★★(人通りは多くとも、場の持つオーラで相殺)
 難易度★★★★★(急いで口で吸え!)
 完食時間(参考)一回目:11分、二回目:9分



[MILLECRE]


 33cmの特大ソフト。バニラ、チョコ、ミックスの三種から選べる、本体としては全く普通なクリーム。鋭く尖ったフォルムの通り、クリームはやや固めの印象。普通のを縦に引き伸ばしたような感じで量的にはさほどでも(というか、前者の二つが異常)。見た目のインパクト重視。

 一番のネックは店の場所。視界のどこかにハングルが見えるような一帯で、異文化慣れしていないと少し身構えてしまうかも。店員さんも片言の日本語でしたし。加えて、ドンキホーテへの通り道上に位置しているおかげで、食べている鼻先を人間やら自転車がびゅんびゅんと通り過ぎる始末。これはフラレナオンを集めるための手段なのだ、と思い込むべし。

 経済性★★(\300・見掛けの割には)
 羞恥度★★★★★(ちょっとした晒し者気分)
 難易度★★(続けてもう一本いけるかも)
 完食時間(参考)6分


[スプーンについて]

 レインボーハットにはデフォルトでプラスチックのスプーンがつくので、それを用いるのもまた一つでしょう(デイリーチコはカウンター脇、MILLECREは失念)。効率面でもさほど変わりませんし、何より唇の熱による溶解を防ぐことができます。いやぁ、唇ってけっこう熱いものですね。


 *


 なお、今さら言うまでもないことですが、一日三連戦などというおバカな食べ方はくれぐれも真似なさらないでください。やるとしたら自己責任で。私は幸いにも腹を下したりはしませんでしたが、その後に襲った胸焼けの類は言うに及ばず。でも、痛くなったらなったで亞里亞にぽんぽんをなでりなでりしてもらいてぇー。







 上京中に少しずつ書いていた『螺旋の誘い』のエピローグを掲載。


 これでようやく完結しました。同時に私の夏も終了。

 繰り返しになりますが、一度でも目を通してくださった方、メールを送っていただいた方に御礼申し上げます。拙い文章ではありましたが、何か感じるものがあったとすれば書き手冥利につきるというものです。長々とお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

 中でもフタナリ早射精フォームさんには感想&つっこみメールを毎日送っていただきまして感謝の極み。本当に励みになりました。同時に誤字の指摘もいただき、その点でも大変助かりました。まもかほを主役にしたお話でこのお礼ができたらいいなぁ、と(実際、いつになるのか見当もつかんのですが)。

 そしてMヲ兄やに大感謝。兄やの存在なくしてこの話はありませんでした。いつぞやメッセンジャーで話した際の「ちーちゃんはそんなに冷たい子じゃない」の一言がこの話を長引かせた原因(推敲という名の書き足し)だったりもしますが、おかげでそれなりにいい話が書けたんじゃないかなと思います。それでなくても火傷の民間療法ではお世話になったというのに。


 *


 この話の主人公である千影は未だかつて見ないほどのヘタレです。というよりは、ミステリアスな千影像から大きく逸脱していると言ったほうが正確でしょうか。普通に怒ったり、逆ギレしたり、時には恥も外聞もなく怯えてみたり。おまけにエゴは剥き出しですし。


 特殊なのは兄ひとりに十二人姉妹という環境だけで、性格や心の動きはまったく普通じゃないのかな、というのが私のシスプリ感です。

 摩訶不思議や奇妙奇天烈が大手を振ってまかり通る世界をふわふわと頼りなく泳がせるのではなく、しっかりと地に足をつけて何度も壁にぶち当たりながらもしっかり生きて欲しいと、このダメ兄は思うわけです。願わくば、たとえ兄がいなくとも幸せに生きていけますようにと。とかいいつつ、今回の千影姉やと亞里亞には少し特殊な背景を背負わせてたりもしますけど。

 まあ何と言いますか、家族っていいな、とかそういう世界です。


 *


 発想から含めて半年も掛かっただけに、達成感と同時に虚脱感もひとしおです。間違えて買った1サイズ上のトランクスを穿いたような気分。

 それでも冬コミの申し込みを忘れないあたりはさすがだと思います(珍しく自画自賛)。



 帰り道にコインパーキングができたんですよ。一ヶ月ほど前に。


 しかし、募る謎。

 利用者皆無。というか、毎日通りすがっているのに車が止まっているところを見たことが無いんです。あるいは時間帯が悪いのかと思って、昼ご飯を食べに行く際に遠回りしてみたり、はたまた日曜の昼さがりに自転車でふらりと立ち寄ってはいるんですが、それでもゼロ。これで採算取れるの? と言わんばかりに電灯を焚いてたりするので、傍から見ていても微妙というか何というか。

 そもそも立地的によろしくないんですよ。交通量の多い幹線に面してはいても周辺には空き地が目立ち、何となくうらぶれた雰囲気。一応、商業地には隣接してるんですが、そういうところにはちゃんと駐車場が整備されてるものですし。まあ、狭くて急なスロープをぐるぐる走らされるよりは、つるつるぺったんな平地にちょこんと置いたほうが楽ですから、そういうニッチなところを突いたつもりなのかなぁと思えば合理的に感じられなくもありません。でも利用者絶無。ブタッキーがモテる理由ぐらいに謎。


 そこでふと考えたのですが、実はコインパーキングは単なる偽装で、その地面の下には秘密基地の業者用搬入口が隠されているんですよ。秘密基地が秘密たりえるのもまずは全てが秘密であり、入口は言うに及ばず。お昼になったからといって電柱の陰から白衣の集団がぞろぞろ現れ出てコンビニに向かうようでは秘密基地の秘密構成員としては失格であり、さりとて一人をパシリに行かせて領収書の名前の箇所に『秘密基地』などと書かせるようでもいけません。つまり、いかにして秘密を守るかが秘密基地の秘密たる所以であり、したがって食事からトイレに至るまでを秘密基地内で秘密裏に処理する必要があるのです。



 ――というようなことを(これは秘密だよ、と前置きした上で)四葉に語って聞かせたので、今ごろはチェキチェキ言いながらどこかのコインパーキングを張り込んでいるはずです。もし姿を見掛けたようならポカリの一本でも差し入れてあげてください。



 ― 当たり棒を換えに ―


 暑い夏が南方から、みんなの暮らしているウェルカムハウスへもやって来ました。
 ある昼下がり、亞里亞は冷凍庫から出したソーダバーを食べていましたが、「あっ」と叫んで眼をこすりながら千影姉やのところへ走って来ました。
「姉や、アイスの棒に何かついてるの。亞里亞の目がおかしくなっちゃったの?」と言いました。
 千影姉やはびっくりして、あわてふためきながら目をこすっている妹の手の中を覗いて見ましたが、そこにはうっすらと「あたりもう一本」と書かれてありました。千影姉やはテーブルの上に置いてあった空袋を見て初めて訳がわかりました。当たり付きのソーダバーだったのです。誰かが買っておいたのを亞里亞が勝手に食べてしまったのです。グラスに盛ったウェハース添えの高級アイスばかり食べていた亞里亞は、よもやそんなおまけがあろうとは思わなかったのでした。
 亞里亞は当たり棒をしげしげと見つめました。安っぽい木の棒に今にも溶け込んでしまいそうな色で焼き付けられた文字は、今までに見たどんな言葉よりも不思議に感じられるのでした。
 すると突然、うしろで、
「チェキチェキ、チェキ!」と騒々しい声がして、姉やではないけど一応はお姉さんな四葉が、亞里亞を脅かすような顔で駆けて来ました。亞里亞はびっくりして、四葉の視線から逃れるように千影姉やの陰へ隠れました。もしかしたらと思いましたが四葉は鈴凛に追わるまま走り去っていきました。実は亞里亞は四葉のソーダバーを食べてしまったのでした。四葉の背中はもう見えなくなっていました。
 間もなく千影姉やの腰から手を離した亞里亞は、
「姉や、亞里亞は四葉ちゃんのアイス、勝手に食べてしまったの……くすん」と鼻をすすって、再び千影姉やに抱きつきました。千影姉やは背中を軽く抱き返して、白く艶やかな手でやんわりと髪をなでてあげながら、
「どうせ四葉くんのことだから、勝手にひとりで名探偵ごっこを始めるさ」と言いましたが、かわいい妹の身に執拗なチェキが迫ってはかわいそうだから、このあと街まで行って、代わりのソーダバーを取り換えてこようと思いました。
 じりじりと照りつける日差しは短い影をそこかしこに投げ掛けていましたが、太陽はあまり白いので、その影もどことなく白々としていました。
 姉妹は家を出ました。亞里亞は千影姉やの差したパラソルの影へ入り込んで、そこから青いガラス玉のような眼をぱちぱちさせながら、姉やと周囲とを交互に見ながら歩いて行きました。
 やがて、行く手の道端にはアイスの自動販売機が見え始めました。それを亞里亞が見つけて、
「姉や、アイスはこんなところでも売っているのね」と訊きました。
「だが、これと同じものは売っていないな」と言って、そのとき千影姉やの足はふと立ち止まってしまいました。
「それに、当たり棒は買ったお店へ行かないと」
 そのことを思い出したとき、千影姉やは、山田がバイトをしている食料品店へ買い物に行って、とんだ恥をかいたことを思い出しました。知り合いの仔猫へおみやげを買ってあげようと立ち寄ったのに、小心者で思い込みの激しい山田は、猫缶を手にした千影をネコマタの化身と勘違いし、「石を投げたのは謝るから、ボキを呪わないでくれぇ」と大声で喚かれたことでした。
「姉や、どうしたの? 早く行こうよ」と亞里亞が上目を使うのでしたが、千影姉やはどうしても足が進まないのでした。そこで、仕方がないので、亞里亞だけをひとりでお店まで行かせることになりました。
「亞里亞くん、片手を出してごらん」と千影姉やが言いました。その手を、千影姉やはしばらく見つめている間に、袖をまくりあげて土をつけて汚れた手にしてしまいました。亞里亞はすっかり黒くなった手を広げたり握ったり、つねってみたり、嗅いでみたりしました。
「何だか変な感じね、姉や」と言って、陽の光の下に、またその、すっかり汚れてしまった自分の手をしげしげと見つめました。
「それは、いつもげんげんげんきにお外で遊び回っている雛子くんの手だよ。いいかい亞里亞くん、街に行ったらたくさんのお店があるけど、その中でもウサギ小屋みたいに小さなお店を探すんだよ。それが見つかったら、ガラスのはまった引き戸を叩いて、こんにちはって言うんだ。そうすると、中から山田くんがのろのろと戸を引くから、その戸の隙間から汚れた方の手を出して、当たりと取り換えてくださいって言うんだよ。でも、絶対にきれいな方の手は出しちゃ駄目だよ」と千影姉やは言い聞かせました。
「どうして?」と亞里亞は聞き返しました。
「山田くんはね、亞里亞くんみたいなお嬢さまがソーダバーを食べるなんて思ってもいないんだよ。それどころか、からかわれてると思って騒ぎ立てるんだ。すぐに早とちりしてしまう人なんだよ」
「ふぅん」
「決して、こっちの手を出しちゃいけないよ。こっちの方、ほら雛子くんの方を差し出すんだよ」といって、千影姉やは、持ってきた当たり棒を汚れた方の手へ握らせてやりました。





 亞里亞は、いつもの日傘をさして、照りつける太陽の下をしずしずと歩きました。始めのうちは並木ばかりだった行く手も家々が増え、ついには建物ばかりになりました。亞里亞はそれを見て、リボンを探してくれた緑のおじいさんのことを思い出しました。いつの間にか街へ入りましたがどこも定休日でシャッターを下ろしてあって、『本日休業』の札が風に吹かれるばかりでした。
 けれどもしばらく歩くうちに町並みは和風の佇まいに変わって、亞里亞は姉やに言われたようなお店を探して行きました。和服をあしらった看板や、三味線の形をした看板やその他いろんな看板が、あるものは真新しいプラスチックで作られ、あるものは錆びたところからブリキがはげかかっていましたが、普段はこの一角へ来ない亞里亞にはそれらのものがいったい何であるのか分からないのでした。
 とうとう小さな食料品店が見つかりました。千影姉やが教えてくれた、板張りの壁で平屋な建物は、真昼の太陽の下でもまるでウサギ小屋のようにこぢんまりしていました。
 亞里亞は教えられた通り、トントンと戸を叩きました。
「こんにちは」
 すると、中では何かドタバタと音がしていましたがやがて、戸が10センチほどゴトリと開いて、曇りガラスの向こうに人影が見えました。
 亞里亞は突然現れた影に驚いて、びっくりして、間違った方の手を――姉やが出しちゃいけないと言ってよく聞かせた方の手を隙間から差し込んでしまいました。
「当たりの棒と、アイスを交換してください」
 すると山田は、おやおやと思いました。フリルで飾られたお嬢さまの手です。亞里亞の白い手が当たり棒を持ってきたと言うのです。これはきっとからかいに来たんだなと思いました。そこで、
「先に棒を見せてくれなきゃダメだね」と言いました。亞里亞はすなおに、握って来た木の棒を山田に渡しました。山田はそれを目の前にかざして、よおく観察してみると、文字がちゃんと焼き入れてあったので、これはいたずらじゃない、何か訳ありで引き換えに来たんだと思いましたので、ソーダバーをドライアイスといっしょにビニール袋へ入れて亞里亞の手へ持たせてやりました。亞里亞は、お礼を言ってまた、もと来た道を帰り始めました。
「姉やは、早とちりする人だって教えてくれたけど、そんなことなかったの。だって、亞里亞の手を見ても何も言わなかったの」と思いました。けれど亞里亞は山田が時折ウェルカムハウスにやってきては騒ぎ回っていることを思い出しました。
 ある窓の下を通りかかると、聞き覚えのある声がしていました。ちょっと奇妙で、ちょっと歪んだ、ちょっとやさぐれた風に響く女の声でした。

「わーれーわーれーはー
うちゅーじーんーだー」

 亞里亞はこの声を出している人は、きっと楽しいに違いないと思いました。だって、亞里亞がお風呂から上がったときも、千影姉やはどこか嬉しそうに扇風機へ向かっているからです。
 すると今度は、女のダミ声がしました。
「あんちゃん、こんなに暑い日だから、あの子たちはクーラーのガンガン効いた部屋で涼んでるんだろうなぁ」
 すると呆れたふうな男の声が、
「そうか? あの航の妹さんたちのことだ、きっと今も元気に遊び回っていることだろうさ。扇風機の前でごろ寝している眞深とは雲泥の差だな。正直、航のやつがうらやましいよ」
 それを聞くと亞里亞は急に兄やが恋しくなって、千影姉やの待っている方へ駆け出しました。
 千影姉やは、やきもきしながら、季節外れのタンポポで花占いをしていましたので、亞里亞が来ると、暑さもおかまいなしに抱きしめて喜びました。
「姉や、山田さんっていい人ね」
「どうして?」
「亞里亞、間違えちゃっていつもの手を出しちゃったの。でも山田さん、ぜんぜん騒がなかったの。それにほら、こんなにアイスがいっぱい」
 と言ってドライアイスではちきれそうなビニール袋を開いて見せました。千影姉やは、
「これは……」と呆れましたが、「彼への認識をやや改める必要があるな」とつぶやきました。



 *


 [ネタ元]

 ■ 手袋を買いに / 新美 南吉






 ザ・生足。

 なぜでしょうか、いやに太って見えます。これはきっと『鈴凛はタヌキ』などという言霊の仕業に相違ありません。というか、自分で紡ぎ出したんでしたっけ。とにかくどこかで祓ってもらわねば煩悩の行きつく先は柔道家の体型です。当たり判定のある前回り受け身で自動車をスクラップに。そしてフォークリフトで積み上げられる賞金。ビバ黒帯三段。


 あるいはタルの妖精に祓ってもらうという手もあるのでしょうが、よくよく考えてみたら生足じゃないですか。生足どころか生身の体。もっとも、樽だから生は当たり前という話も。ほぅら、おまたの蛇口をこちょこちょっとすると芳醇な香りの漂う黄金色の液体が! 喉ごしも爽やかな出来たての生に大人のお兄ちゃんたちは大喜びです。ビバ樽生(ビール)。


 でも本当は、真っ黒な液体のほうが好みです。

 ■ 樽生ギネスの飲める店

 金沢にもしっかり三軒あってうれしい。もっとも、私的に飲みに行く機会は皆無なのですが。



 鈴凛!!ついに来たっ!!!大人しく待ってた甲斐がありましたね。さっそく待ち受け画面です。
おけ兄さん)



 うわーい、待ち受け! 昔話の『絵姿女房』のように、事あるごとに見ては仕事に精を出すんですね。さすがはアニキ。


 長らくお待たせしてしまいましたが、自分でもコントロールできないほどのマイペースさ加減が売りなので堪忍していただきたいところ。

 とりあえず、メカ鈴凛も置いておきますね。




 *


 某市在住、ゴスロリ腐女子藍音たん15歳(希望)のもとに、昨日から金髪ツインテール少女サマりん10歳(妄想)が来襲していたりします。同人ショップ巡りをした後、カラオケでストレス発散、デパ地下でお惣菜等を買った挙句、おビールなどを買い込み、ウニメを鑑賞しながらダメ会話の始まりです。


★ふむ、まずは銀河高原ビールからいくか。

☆最近こういう少し濁った地ビール系がすごく好きになったんだよ。

★ふむ……鼻を擽る芳醇な香り……これは……ちか尿!

☆飲む前から壊れるなよ!……んく、美味しいなあ……ちか尿v

★浴びたいにゃ!

☆その語尾はなんだよ!

★気のせいにゃ〜v

☆ダメだ……この人……。気を取り直して、今度は得たいの知れないイタリアビール。

★薄いな……見るからに……。ホントに尿なんじゃないのか?

☆イタリア……ガンスリ……トリエラだな。……うん、ホントに薄い。

★薄いな。義体だから尿を上手く生産できないんだにゃ。これはむしろトリエラ水!

☆トリエラ水!そう思えば薄いビールも趣深く……なるか!

★次の尿をこれへ。

☆ははーっ。って尿確定なのかよ!……まあいいや、次は小樽ビール『ドンケル』茶色いビールです。個人的にすごく好きなタイプ。

★……ほう、これはコクがあって仄かに甘いな……。

☆甘いと言えば……亞里亞ですな。デンセンさんも亞里亞の尿は甘かったと仰っていたから間違いない!

★嘘をつくな嘘を!……しかし、亞里亞っぽい気はしてきた……。ただ、色がちょっとな。

☆亞里亞さま、そのおしっこの色は!?も、もしや肝臓が!?

★じいやさん大困惑!

☆くすん……亞里亞のおしっこ……変なの……?くすんくすん……。

★ダメだ!ダメすぎる!もう後はギネスしか残ってないのか……あれ?藍音たん黒ビール系ダメじゃなかったっけ?

☆いや、妊娠してから味覚変わって。

★ふーん。

☆流すなよ!しかしこれは……真っ黒だぞ……尿と言うには無理がないか?いや、つーかなんで必死で尿にこじつけているんだよ、俺達は!

★……チェキ尿だな。

☆何があったんだよ、四葉に!

★腹を蹴られたんだよ、血尿にゃ。

☆恐いことをあっさりと言うな!語尾でぶりっこしてもダメ!なんで四葉をいじめるんだよ!

★いじめたくならんか?

☆……ほう、じゃあサマりんに向かって「だっこー!」ってかけよってきたら?

★抱きしめますよ。

☆実際に四葉が妹にいたら?

★甘やかしますよ。

☆言行不一致にもほどがある!まあ、この場合はその方がいいんだけど……

★(ウニメ鑑賞中)四葉たん可愛いな〜v

☆そうだね。

★可憐たんの髪の毛持ち上げてさわさわしてからみつきたい。

☆それは分かる気がする。

★ああ……ヒナに私の上でぴょんぴょんしてほしい!

☆……。

★ああ……愛しい亞里亞……溺愛したい……。

☆…………。

★さくや、おおーーーーっ!た、たまらん、私の咲耶!

☆………………。

★ああ、ちか!ぺたんこ!かた!さわさわしたい、したいしたい!

☆…………あのさ。

★ん、なにかにゃ?

☆誰でもいいのかよ!

★誰でもいいんだ!一人でいいからくれ!

☆…………やっぱダメだ。この人。


※未成年者の飲尿……もとい飲酒は禁止されています。
藍音&サマりん


 うわーい、自分たちのサイトを一ヶ月もほったらかしにして何してるんでぃすかー(つД`)


 それはともかく、ぬるいビール=馬の小便はかの『仁義なき戦い』の中でも台詞として登場した挙句に文太兄ぃがブチ切れたりするので、そう的外れでもないような気もします。というか、ビールを常温で飲む地域ではやはり馬の小便呼ばわりされているわけで。ファンタジー小説などでおなじみのエール酒がそうですね。

 生温くて泡も少ない茶色の液体をまずそうにちびちび飲むのが英国労働者階級のたしなみ。隣に座った上流階級の紳士が気になるからといって肘の先でちょんちょんと突付いたりするはしたない労働者などいるはずもありません。





 ナッジナッジ!(このぉ、ちょんちょん)

 今出回っているモンティパイソンのDVDには日本語吹き替えが入ってないんですよ。広川太一郎による名演技がー、と頭を抱えつつも特徴のある人なので脳内再生は意外に簡単だったりなんかしちゃったりして。このぉ、ちょんちょん。脳内再生機能は二次創作活動を支える屋台骨でありますゆえに。



 とにかく、トリオ・ザ・ドーピング(鞠絵[体質改善]・鈴凛[徹夜明けにビタミン剤]・千影[怪しげな])は、独特の香ばしい匂いがしそうです尿。

 残念ながら私に亞里亞のおしっこはわかりません。なぜって、亞里亞は妖精さんだからおトイレになんか行かないんですよ!



 四葉は将来、保母になるべきだと思うのです。


 なぜならば、あのおバカさ加減こそが成功の秘訣。普通の大人なら体面を取り繕ってしまうような場面も、四葉なら真っ向からがっぷり四つです。誰かがアリさんの観察を始めればルーペを取り出して巣穴まで追跡し、かくれんぼの鬼になれば残された足跡を辿って潜伏場所を暴き出す。獲ったセミの数で負ければ本気で悔しがり、挽回しようとよじ登った木から降りられなくなって助けを求める始末。どっちが子供かわかりゃしません。

 ですが、こういう手加減のしない(=同じ目線に立ってくれる)大人というものは、得てして子供たちの人気者なわけです。よつば先生は大モテ。対照的に生真面目な傾向のあるちかげ先生はどうにも敬遠されがち。ちかげ先生はちかげ先生なりに好かれる工夫をしていますが、絵本の朗読の際に懐中電灯を下から当てているようでは嫌われる一方です。ついにはわがままな子への切り札にもなる始末。いい子にしてないとちかげ先生にさらわれちゃうわよ、などと言われてしまったり。


 シスプリ保育園とかできないものかしらと思うのです。

 ほら、人材的にはまったく問題ないですし。ピアノ(オルガン)の得意なかれん先生に、給食からおやつまで万事おまかせなしらゆき先生。ありあ先生の子守唄でお昼寝したあとは、りんりん先生の発明品で日が暮れるまで遊びます。ああ、なんて羨ましいんだ。お行儀が悪いとはるか先生に叱られてしまうけど、そのあとで大きなおむねでぎゅっと抱きしめられて頭をいい子いい子しまうので、わざとお行儀悪くしてちょっとした役得にあずかろうとするおませさんも必ずいるに違いないのです。


 *


 童心に帰りつつ鼻をほじってたら血が出てしまいました。



 ■ シンガポール首相にリー・シェンロン氏就任


 やっぱりドラゴンボールで呼び出したんでしょうかね。



 ちかげせんせぇ、さらってー♪(5歳児の笑顔で)
 まもる先生とかほ先生の所を空けてくれてるのは、もしや私の脳内補完能力を鍛えさせるため?という事でまもる先生はお日様の下、男の子たちとかけっこやサッカーをめいっぱいエンジョイ(半ばお仕事ではなく自分の趣味)。かほ先生は女の子たちとお花のお世話(こちらも趣味)。小さな子が周囲にいる事で、かほ先生のドジも少しは修正されるかと。
 …そしてある意味万能なのがまりえ先生。男の子がひざをすりむいたりした時には優しく手当てをしてくれたり、雨が降っている時などは優しく絵本を読んであげたり(ますますちかげ先生の立場が)、ちょっとした編物なんかを教えてくれたり。とにかく「優しい」というのがポイントですにゃー。 問題のひなこ先生は…園児に混じっていても違和感ないので、よつば先生と同じく遊び相手でしょうか。たまに園児に泣かされたりするんですけどね。
 (フタナリ早射精フォーム・誘拐願望 さん)



 あああ〜v
 シスプリ保育園良いですね〜無茶苦茶良いですね!よつば先生良いですなあ〜
 あと、はるか先生にむぎゅっとされたいです。まもる先生は運動が得意で、また人気者なのでしょうね(でも球技は×)。かほ先生はきっと今日もドジして、園児になぐさめられてるのですね!まりえ先生は今日も体調が優れない御様子。無理なさらないで!さくや先生は…どうしましょう。まさかお兄様似の園児を誘惑するわけにもいきませんし。しかしなるほど、やはりひなこ先生が問題ですね。普通にげんげんげんきな先生になるか、それとも他の妹達を裏で操る(=園長先生)か、という所でしょうか。
 (フンムさん)


 諸兄らはそんなにも幼児プレイがお好みですかそうですか。


 もちろん私も好きです(きっぱり)。

 是非ともちかげ先生に折檻されたいのですが、いつも兄くんにばかりひどいことをしているちかげ先生はぜんぜん年下慣れしておらず、教育専門書をどっさりと買い込んでは試行錯誤(猫なで声を出すつもりが発情期の猫の形態模写になったり、本に書いてあった通りにやさしく抱き締めてあげたはいいものの『ちかげ先生のおっぱいってかたくてゴツゴツしてる』の一言に大ショックを受けて夜な夜な豊胸薬の調合に勤しんだりなど)の日々。しかし、結局はスキンシップが大切という結論に至り、合成皮革を手芸店で山と買い込んでみたり。


 咲耶「で、この前衛芸術は何?」

 千影「いや、この本にスキンシップが大切とあったんだ」


 ルーン文字はすらすら読めるちかげ先生ですが、どうやらスキンシップを『皮の船』と直訳した模様。まあ、和製英語ですからね。大方、よつば先生が余計な何かを吹き込んだのでしょう。



 そういえば肝心のひなこ先生を忘れてました。

 とりあえずは職員会議の席上で、『“まんきんたん(万金丹)”って“おにいたまのきんたま”って意味?』と爆弾発言する役から始めてもらうのはどうでしょうか。



 「長嶋ジャパン」や「柳本ジャパン」などと連呼されても普通に聞き流してしまうあなたは、「天広シスプリ」や「公野シスプリ」などと呼称された場合の違和感の正体について考えるべきだと思うのです。



 暑さもやわらぎ、秋の気配が駆け足でやってくる今日この頃。皆さま、いかがお過ごしでしょうか。急に涼しくなったので体調など崩されてはいませんでしょうか(と、鏡に自分の頭頂部を映しながら)。


 お風呂の排水口に引っ掛かる抜け毛の量が近ごろ劇的に増えて困っています。一身上(主に自律神経)の都合で秋口は抜け毛が増えるとはいえ、シャンプーで頭を掻くたびごとに指の付け根へ引っ掛かるようでは精神的にも辛いというもの。一日100本ぐらいまでなら正常だそうですが、何気に数えてみたらば60本ありましたよ。助けて、千影さん!


 そして抜け毛が致命的といえばウサギ。

 彼らウサギには肉球が存在しないので、その代わりにふさふさとした毛が高密度で足の裏に生えています。肉球とは違い、生えた毛は抜けるが定め。足の毛が抜け過ぎたり、固い床などが原因で炎症が生じたりすると、それがさらに悪化して飛節びらんという腫瘍にまで発展してしまいます。

 人形は顔が命なら、ウサギは足が命。

 足に負担を掛けないようにとはいっても、人間のように車椅子などが用意できるわけではありませんから、虫歯と同じく予防が大切です。


 というわけで、月夜の晩になると千影宅の玄関前には千影謹製のウサギ用毛生え薬を求める行列がずらり。お代はニンジン一本で。



 今日は少し贅沢してきました。


 ■ 匠味アボカド山葵(わさび)

 ノーマル匠味よりも三割増しというこの値段設定。ハンバーガーの分際で880円とはこれいかに。一時期の投げ売りマクドナルドなら一ダースは買えます。しかし、写真イメージがほぼそのままに出てくるあたりはさすが。モスバーガーはガチです。こんな説明書とか出てきますし。

 パティやらその他の美味さは今さら言うに及ばず。食べ応えは十分。本山葵を前面に押し出しているだけあって、山葵は本物の山葵でした。スーパーの刺身パックに付いているようなパチ物とは全くの別次元。辛さがまるで違います。普段の辛さを、


  ( ・∀・)   | | ガッ
 と    )    | |
   Y /ノ    人
    / )    <  >__Λ∩
  _/し' //. V`Д´)/
 (_フ彡        /


 と、鈍器で叩かれたような衝撃に例えたとすると、この本山葵は、


カチャ
 ;y=ー( ゚д゚)・∵. ターン
 \/|   |)


 と、辛みが爽やかに抜けて後味もすっきり。あまりにまろやかな味なので、甘みすらもほんのりと感じられるほどです。塗って食べるだけでは飽き足らず、直接舐めたほどです。ピンでもおいしいんですよ、この山葵。

 亞里亞に舌を出させて、その上にほんのちょっぴり乗せてあげたい。そんな味です。



 しかし、白雪に食べさせたが最後、これはえらいことになりそう。しばらくは山葵づくしの食卓。今日の朝食はおろしたて本ワサビ山盛り乗っけフレンチトーストに本ワサビと緑豆豆乳のグリーンミルクシェーキでぃすの、とか。



 先日のフルーチェ強化大作戦のリベンジ結果ですが、先にフリーズドライのイチゴを牛乳でふやかしてからフルーチェのベースを投入したところ見事に成功。スプーンですくってもすくってもイチゴが乗っかってるよママーン!


 とは言うものの味覚的には大した変化もなく、どちらかといえば自己満足的な強化といえましょう。

 メカ鈴凛の改造プランで表現するならば、指先に対肩こり用バイブレーターを仕込むようなもの。本来の用途以外にも、金魚鉢にあてがって複雑な波紋を作ったり、昼寝している犬の鼻にあてがって驚かせたり、ペットショップのショーウィンドウにあてがってやる気のない猫たちに喝を入れたりと、割にどうしようもない方向で役に立ちます。


 その振動のもたらす快感に肩揉みだけでは惜しくなり、メカ鈴凛の指先を(恥じらいながらも)少しずつ下げてゆく鈴凛の姿を想像してしまいましたが、さて、兄やである私はどうしたら。



 帰宅して自室の電気を点けた途端、何の前触れもなくデスクトップPCが起動してしまいました。ザ・怪奇現象。


 怪奇現象といえば千影の領域ですが「携帯できる通信機材」と聞いてすぐさま小型の伝書鳩を連想する彼女のことですから、不慣れで縁遠い電子機器を自ら触るとも思えません。あ、いや、だからこそ好奇心の赴くままについつい手を触れてしまう可能性も。『兄くんのパソコンを……(周囲に誰もいないのを確認してから)チェ、チェキ』とか呟いてボタンをぽっちりと。

 これはこれで想像するだに悶える光景ですが、台風も近いことですから犯人は亞里亞。東向きの窓が開きっぱなしだったのですが、網戸をちゃんとしめてゆく礼儀正しさは亞里亞ならではのものです(兄や的バイアス)。今ごろはきっと、台風に伴う暴風を日傘に受けながら、メアリー・ポピンズ(もしくはとなりのトトロ)ばりにお空を散歩していることでしょう。


 もしも、お空で迷子になってしまっても千影姉やのサポートがあるから大丈夫。亞里亞の危機を嗅ぎ付けた千影姉やは、本来よりも三つ大きなカップ(A→D)のブラジャーに押し込んでおいた携帯用伝書鳩を空に解き放ち、亞里亞の探索に向かわせます。ちなみにシニヨンの中に伝書鼠の一家を住まわせており、ちょっとした用を済ます際に彼らを使いますが、パケットのロス(猫による捕食)の多さが目下の悩みどころだそうです。それでも二十日ほどすれば新たなパケットが生まれるのでそれほど悲しむこともありません。



 あ、言い忘れてましたが、男性の携帯伝書鳩の収納場所はファールカップの中だそうですよ。



 北西の風(台風の戻り)に乗って亞里亞が帰ってきました。


 ごめん、嘘。本当は秘密の穴経由です。

 遠くロシアはベルホヤンスクに降り立った亞里亞。同じトリコロールでも並びと向きが違う異国に、亞里亞は戸惑い右往左往するばかり。幼い主人の窮地を嗅ぎ分けた特A級メイドじいやはグライダーを駆り、単身ロシアに乗り込みます。女房の尻毛にウンザリしていたシベリア鉄道警備隊の面々はエキゾチックジャパンなじいやさんの姿に隠し持っていた特殊警棒を露出、スケトウダラでクリスマスリースを作れ、などとありとあらゆる難題を押しつけますがそこは特A級メイド。バトル茶道・弐拾壱式“竈馬”を繰り出し、行かず後家の鬱憤晴らしついでに難なく退けます。

 そして苦労の末に極寒の地で再会する主従。抱擁もそこそこに亞里亞はじいやさんのスカートの中に潜り込み、内部に発生したフランス娘専用空間『仏契(ぶっちぎり)』を経由して速やかに日本へ帰国。残されたじいやさんはここぞとばかりにお見合いパーティーのハシゴをしながら、ぶらりぶらりとみちのくひとり旅です。


 ブックメーカーのオッズによると、じいやさんの有給休暇は二倍。悠久休暇(寿退職)は十四倍になるそうです。


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 こんな悪天にも関わらず、今日は能登半島の現場直行でした。出勤するだけで疲労困憊。吹き荒ぶ風の音とは対照的に事務所内は大変静かでしたとさ。